潜在保育士が仕事復帰するための3つのポイント

2021.04.04
保育園について
潜在保育士が仕事復帰するための3つのポイント

保育士資格を保有している者が保育施設に勤務していないことを「潜在保育士」といいます。  日本は少子高齢化の真っ只中にあり、待機児童の解消策として潜在保育士の復帰が期待されています。 しかし、保育士が子育てをしながら保育施設に復帰するのは様々な課題があるのです。 この記事では、潜在保育士が仕事復帰するための3つのポイントをご紹介しましょう。

潜在保育士とは?

「潜在保育士」とは、保育士の資格を持ちながら、保育士として働いていない人のことをいいます。

潜在保育士は2種類のタイプがあります。

タイプ①

保育士としての勤務経験がある

現在、離職中

タイプ②

資格はあるが保育士として勤務した経験がない

「潜在保育士」は 保育士の仕事を辞めた人のほか、保育士の仕事をしたことがない人も含みます。

厚生労働省のデータによれば、潜在保育士は全国に約75万人存在し、タイプ①は全体の約83%、タイプ②は約17%を占めています。

保育士は早期退職が多い理由

保育士の勤務年数は2~3年で辞めていしまうケースが多く、勤続年数が短い傾向にあります。

保育士全体の半数は7年以下で退職しており、「潜在保育士」になるケースが多いのです。

保育士が仕事を辞めてしまう理由は結婚・出産・育児などのライフイベントによる退職、その他にも職場環境が合わない理由が挙げられます。

職場の人間関係、給料の安さ、労働時間が長く、業務負荷が多過ぎて体力が続かないといった理由も見られます。

潜在保育士は待機児童及び保育士不足の解決策になるのか?

「潜在保育士」の中には、今後は保育士の仕事をする意思がない人とチャンスがあれば復帰したいと考えている人に分かれます。

近年、「潜在保育士」の存在は、日本全体の社会問題である待機児童および保育士不足の現状を解決するために期待されているのです。

日本政府は保育士不足を解決するために、復帰したいと考えている人の復帰支援に取り組んでいます。

国や自治体で復帰の意向のある潜在保育士に復帰支援を行ったり、現職の保育士が仕事を辞めないように離職対策を実施しています。

潜在保育士が仕事復帰するための3つのポイント

「潜在保育士」はブランクがあっても経験があるために即戦力となり、需要が高い人材です。

ここからは、「潜在保育士」が仕事復帰する3つのポイントを見ていきましょう。

①自治体のセミナーに参加する

全国的に保育士の人手不足を解消するために各自治体は復職・就職の支援研修を行っています。

例えば、東京都では「保育士支援研修」・「就職支援相談会」・「保育士就職支援セミナー」を随時開催しています。

ブランクがある方も最新の保育の専門知識を身につける研修を無料で受講でき、保育実習も便利です。

②明確な志望動機を決める

希望する求人に応募する際、保育園に履歴書や職務経歴書を提出します。

ブランクがある保育士は「なぜ復帰する意思を固めたのか」「なぜその園を選んだのか」など、志望動機を明確に決めておくことが大切です。

志望動機は書類審査だけでなく、面接でも必ず聞かれる質問なのでよく考えておきましょう。

③潜在保育士に理解のある職場を選ぶ

ブランクのある保育士が仕事復帰するには子育て・家庭との両立を支援している園を選ぶことも大切です。

例えば、小さな子どもを仕事中に預けられる託児所やベビーシッターを利用できると役立ちます。

また、ブランク後に保育士に復帰する場合、契約社員・パート・アルバイトといった就業形態を選ぶ選択肢もあります。

労働時間や給与などの労働条件はもちろんのこと、園の保育方針や福利厚生もチェックしましょう。

まとめ

保育士に復帰したい人を支援する取り組みが国レベルで活発化しています。

潜在保育士が仕事復帰すれば、待機児童解消策になると期待されており、チャンスは大きいです。

この機会に、もう一度保育士として働くことを検討してみてはいかがでしょうか?