保育園と幼稚園の違い6つのポイントを徹底比較!

2021.04.04
保育園について
保育園と幼稚園の違い6つのポイントを徹底比較!

「幼稚園」と「保育園」はどちらも就学前の子どもを預ける施設ですが、何が違うのでしょうか? この記事では、「幼稚園」と「保育園」の特徴と仕事内容の違い、必要な資格について解説します。

幼稚園と保育園の違い

幼稚園と保育園は、子どもを預ける目的や預ける時間、先生の資格など様々な違いがあります。

では、項目ごとにそれぞれ見ていきましょう。

①預ける目的が異なる

幼稚園と保育園では、子どもを預ける目的が異なります。

幼稚園は子どもに教育を受けさせることが目的のた

め、文部科学省が管轄している学校教育施設です。

その一方で、保育園は、親が仕事や病気といった事情により、十分な保育ができない場合に子どもを預かることが目的です。

保育園は児童福祉法に基づいて、厚生労働省がが管轄している児童福祉施設です。

②受け入れ開始年齢が異なる

▽「幼稚園」…3歳から

就学前の子どもの教育

▽「保育園」…0歳から

乳児から就学前の子どもの保育

③預ける時間が異なる

幼稚園と保育園では、子どもを預ける時間にも違いがあります。

幼稚園は午前中から昼過ぎまで子どもを預かることができ、預かり時間は約4時間以上です。

延長保育園や習い事の独自サービスを提供している幼稚園の場合は、夕方まで預かることができます。

一方で、保育園では朝7時半頃から夕方6時くらいまで長時間預けることができます。

保育園の預かり時間は原則8時間以上ですが、延長保育により、長時間預けることができる施設もあります。

④未就学児の割合が異なる

幼稚園と保育園では、通う子どもの未就学児の割合も異なります。

3歳児までは保育園に通う子どもが多いですが、幼稚園に預けることができる3歳を過ぎると、幼稚園に通う子供の方が多くなります。

2歳までは保育園に預けて、3歳から幼稚園に通わせるケースはよく見られます。

小学校に上がる前の子どもは幼稚園または保育園のどちらかに通っていることになります。

⑤費用が異なる

幼稚園と保育園にかかる費用は施設によって異なりますが、料金システムに違いがあります。

幼稚園の場合は料金一律で決まっていますが、保育園の保育料は世帯収入によって決められます。

無認可保育園は補助金がないため相場は10万円〜15万円です。

2019年10月から、幼児教育無償化制度により、幼稚園と保育園の無償化が始まりました。

住民税非課税の子どもは保育料が無償になり、3歳~5歳までの幼稚園児または保育園児を持つ家庭には月額25,700円が支給されます。

認可外保育園に通う子供のいる家庭は上限42,000円までの助成が受けられるようになりました。

⑥先生の資格の違い

保育園では保育士資格を持った保育士、幼稚園では幼稚園教諭という資格を持った先生が担当します。

保育士免許を取得したら保育士となり、幼稚園教諭免許を取得したら幼稚園の先生となるのです。

幼稚園教諭免許状には1種・2種・専修と3種類あります。

▽1種

幼稚園教諭養成課程のある4年制大学を卒業した者

▽2種

幼稚園教諭養成課程のある短期大学・専門学校を卒業した者

▽専修

4年制大学を卒業後大学院や専攻科などを修了した者

幼稚園教諭免許状の取得方法は4年制大学・短大の保育科など幼稚園教諭免許状が取得できる課程を修了して卒業する必要があります。

近年は、保育士資格・幼稚園教諭資格の両方の資格を取得できる学校も増えてきています。

幼稚園と保育園の仕事内容の違いは?

保育園では、食事や着替えといった日常生活の補助や生活習慣を身につけるサポートが仕事です。

幼稚園の場合は文部科学省が定める「幼稚園教育要領」に基づき、知識や運動、芸術など教育面が中心です。

保育士は保護者の代わりの役割があり、幼稚園教諭は先生として働くことになります。

まとめ

「幼稚園」と「保育園」は入園できる子どもの年齢、子どもたちと過ごす時間の長さも変わってきます。

気になる園があったら一度園見学へ行き、どちらが自分に合うか雰囲気を確かめると良いでしょう。