今さら聞けない?保育施設の種類を紹介

2021.04.04
保育園について
今さら聞けない?保育施設の種類を紹介

保育施設って、今や保育園と幼稚園だけじゃないんです!待機児童問題や女性の社会進出など、時代のニーズに合わせて変化する保育施設を、今一度おさらいしてみましょう!

保育施設と一口にいっても、その種類はさまざまです。

特に近年は待機児童問題への対策なども含めて、いろいろな保育施設の形態が登場しています。

今回は一般的な保育施設の種類をそれぞれご紹介します。

認可保育園(保育所)

認可保育園とは国が定めた基準(施設の広さ・保育士等の職員数・給食設備・防災管理・衛生管理など)を満たし、各都道府県知事に認可された保育園のことをいいます。

認可保育園の中でも、各市区町村が運営している「公立保育園」、企業や社会福祉法人が運営する「私立保育園」、国や地方自治体が設置するものの業務は民間が代行する「公設民営保育園」があります。

認可保育園は国から補助金を受けているため、比較的保育料が安いのが特徴ですが、入園待ちの待機児童がとても多いのが現状です。

 

認可外保育園(無認可保育園)

国が定めた基準を満たしていない保育施設のことを、無認可保育園といいます。
言葉だけを聞くとマイナスのイメージに思いますが、決してそんなことはありません。
認可と違い、さまざまなニーズに柔軟に対応できる側面があるのが特徴です。

  • 夜間や24時間保育を取り入れている「ベビーホテル」
  • オフィスや事業所の中に設置され、すぐに駆けつけることのできる「企業内保育所」
  • 24時間の交代勤務をする看護師を対象にした「院内保育所」

国の基準に縛られず理想とする教育方針を行ったり、時代に合ったサービスを提供し働く保護者をバックアップするのが大きな特徴です。

認可保育園が自治体へ申し込むのに対して、認可外保育園は、園と保護者が直接契約を結びます。

 

認証保育園

認証保育園は、待機児童問題が深刻な東京が独自に作った制度です。

広い土地を確保できない東京都の特性をふまえ、認可外保育園の中から一定の基準を満たしたところに対して、認証保育園として独自の支援を行っています。

園庭は設置できなくともニーズの高い駅チカに施設を建てたり、仕事の遅くなる保護者に向けて21〜22時くらいまで開園したりしている場所が、認証保育園には多く存在します。

料金は認可保育園に比べて高くなる傾向にありますが、大都市でバリバリ働く人にとってとても心強い存在です。

 

幼稚園

幼稚園は満3歳から小学校就学までの期間、幼児を教育し年齢に相応しい適切な環境を整え、心身の発達を助長するための教育施設です。

保育園が厚生労働省が管轄する「児童福祉施設」なのに対して、幼稚園は文部科学省が管轄する「教育施設」となります。

預ける時間が4〜5時間と短く、生活習慣よりもひらがなや数字、読み書きや計算などの勉強に力を入れるところが多いのが特徴です。

親子で参加するイベントも多く、運動会や遠足、音楽会、バザーなどがあります。

 

認定こども園

認定こども園は平成18年から設けられた、幼稚園と保育園の機能・特長をあわせ持つ施設です。

0~2歳までは保育園の「保育」機能が主ですが、3~5歳になると利用できる保護者の条件がなくなり、教育と保育両方が受けられるようになるのが特徴です。

成り立ちや運営によって4つのタイプに分けられます。

「幼保連携型」

就学前の教育をしっかり行う幼稚園の機能と、長時間預けることができる保育園の機能を兼ね備えたタイプ。一般的な子ども園のスタイルがこちらになります。

「幼稚園型」

既存の幼稚園が、教育終了後に保育を行っているタイプ。幼保連携型よりは保育時間が短くなることがあります。

「保育所型」

既存の保育所が、本来預かる条件を満たしていない子どもも受け入れるタイプ。幼稚園で行われるような教育もしっかりと受けることが出来ます。

「地方裁量型」

認可外の保育施設が都道府県の認定を受けることで、教育・保育を実施しているタイプ。保育時間は地方によって異なります。

 

保育園の場合は保護者の働き方の変化によって、転園を余儀なくされるケースもありますが、こども園は受け入れる条件の幅が広く、また転園をする必要がなくなるのがメリットといえます。

メリットの多いこども園ですが、まだまだ新しい制度のため数が少ないのが現状です。