子どもらしい子どもとは、「表現豊かな子」だと思います。表現の豊かさを育てるためには、その子の持つ好奇心を満足させる環境を整えることです。自分で感じたり、やってみたり、時には挑戦してみたり、そして考える。そういう環境を作るのが我々の仕事です。感じたことや考えたことを、自分なりに表現できる力を育てていきたいと思います。また、仏教保育を通して「思いやりや感謝の気持ちを育む」ことです。「マラソン」という子どもの詩の1節に、「今日マラソンしたよ 寒くないよ 走ると体があったかくなるんだよ。そしてね 笑うと心があったかくなるんだよ」とあります。

園生活の中で、友だちと協力し、支えあい、心を通わせながら「思いやりの気持ち」や、優しさを感じ、そして「ありがとう」の言葉が自然に出てくる「人と人とのかかわり」を大切にしていきたいものです。このことは人間が生きていくうえでとても大切なものです。先生になって、この子どもたちとめぐり会えて本当に良かった、と思える園生活を一緒にしてみませんか。