オープニング園で働く事のメリット・デメリット

2021.04.04
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オープニング園で働く事のメリット・デメリット

オープニング園とは、これから開設される、または、新設間もない園の事で、待機児童解消のために小中規模の保育所が増えてきている現状があります。そんな新しい園で働く事のメリットやデメリットはどのようなものがあるのか?少し踏み入った話をお伝えしていきます。

オープニング園のメリット

園舎が新しい

きれいな建物や備品というのはそれだけで大人も子どもも満足感が上がります。また、昔の建物では

ない分、耐震や備蓄も備えている場合がほとんどなので、災害にも強く安心できますね。

人も新しい

なんといってもここが重要ポイントではないでしょうか?女の社会である幼児教育の現場では人間関

係の悩みから転職や退職を余儀なくされるケースが非常に多いのです。特にお局的存在のベテラン

保育士がやりたい放題のわがまま女王になっている園も、悲しいですがあります。

誰よりもその園で古株なだけに、園長も何も言えない…といった状態も見てきました。頼りがいのある、

指導が上手なベテラン保育士であれば安心してスキルアップも出来ますが、実際は悩みの種になっ

ている事があります。新しい園だと全員が初めてになるので、比較的悩む事が少なくなりそうですね。

意見が通り易い傾向にある

設置者や園長含め、新設して数年は、手探りの状態で進んでいくかと思います。という事は現場の意

見や状況を加味してくれる事が多く、適切な意見であれば比較的意見が通り易くなるでしょう。

給与や待遇がいいケースがある

新設したものの、保育士があつまらない。となっては設置者も大慌てになってしまいます。特に近年の

深刻な保育士不足の中、多くの園が保育士の確保に躍起になっています。その競争に打ち勝ち、無

事に新設園をスタートすることが出来ように、待遇や給与を周りの園よりも高く設定している事が多くあ

ります。これは魅力的ですね!

オープニング園のデメリット

若手でも重役になりがち

これは筆者の体験談。直属の後輩が転職をし、それが企業主導型の新設保育所でした。まだ保育

士経験3年にもかかわらず、その園では主任的な仕事をしなければならず、年長・年中児の混合ク

ラスの担任に加えて事務や行事の設定など多くの仕事抱えていたようです。心配だったので、定期

的に食事などに誘って話をしていましたが、常に疲れた表情で愚痴ばかりでした。妊娠を期に退社し

ましたが、そういった状態になってしまう事があります。

前例がない

新設保育所では、行事や活動の前例がない状態です。全てを0から作り出すことは相当の労力と

時間、議論が必要になります。発表会一つとっても、以前から使っていた衣装をリメイクして手軽に済

ませるという事も出来ませんし、どこで?誰が?どのように?何時から?などと多くの取り決めをしなけ

ればなりません。

経験者への負担が大きくなる

筆者の実体験を書いたように、たった数年の経験でも「経験者」という事で重要な役職や責務、業務

を任されることがあります。純粋に保育のスキルを高めたい!と思っていてもそれ以外の業務が多く

なってしまうと、思うように保育への時間が割けない事があります。

対応を丸投げされることがある

これも後輩からの話です。ある感染症が流行った際に、企業の担当者へ尋ねたそうです。すると「そ

っちに任せた。責任とれるように対応して。」と言われたそうです。園長含め前例がない事で新たなル

ールや流れを作る事に現場は迷走したそうです。しかし、上の人間は現場しかわからないからと取り

合ってくれなかったようです。主となる事業や法人が幼児教育に精通していない場合はこういった事

も起こるようです。

まとめ

オープニング園では給与や待遇が良いケースが多い

メリット・デメリットは熟考して転職・就職すべき

  • ・中堅クラスの保育士が転職する場合は相応にやりがいがありそう
  • ・若手、新人保育士は集まった職員によってプレッシャーが変わる

頼られることが苦痛でない方はオープニング園で自身の能力を発揮できるかと思います。また、0から作り上げることで、それがうまくいった際にはとてつもない達成感を味わい、スキルを身に付けることが出来ます。メリット・デメリットを吟味して自分が輝ける場所だと感じれば、挑戦することも良いかと思います。