転職理由がネガティブだった場合の対処法

2021.04.04
転職マニュアル
転職理由がネガティブだった場合の対処法

ネガティブな転職理由を、素直にそのまま面接で伝えていませんか?気持ちはわかりますが、人事担当者は「うちでも不満を感じたらすぐ辞めてしまうのでは」と不安になります。退職理由をうまく伝える方法を学んでおきましょう。

転職において必ず聞かれる重要な質問が、転職理由です。

もともと前向きな転職であれば良いですが、なかには「人間関係」「給与に対する不満」「保育方針に対する不満」など、ネガティブなこともあるでしょう。

今回は、転職理由がネガティブだった時の対処法をご紹介します。

 

ネガティブはポジティブに変換できる

まず知っておくべきことは、ネガティブの中にはポジティブな要素が隠れているということです。

ポジティブな要素を発見する方法は、理由の裏側にある「自分の願望や思い」に焦点を当てることです。

例えばなかなか休憩が取れない職場の場合、「休憩が取れない」というネガティヴな要素は、裏を返すと「適度な休息をもって、より集中して働きたい」という風に言い換えることができます。

このように、自分が悩むことには、反対の「こうなりたかった」という願いや思いがあるはずです。

この思いをうまく言い換え、伝える工夫をすれば、ネガティブな要素もプラスの要因に変換できます。

 

具体例

仕事量・残業が多い

業務量や残業時間の多さは、裏を返せば「業務の見直しや効率的な仕事をしたい」という前向きな考えともいえます。

特に保育士であれば、園児たちとの活動に時間をしっかり使いたいという思いもあるでしょう。

そのため面接では、時間のムダをなくす効率的な仕事の仕方をアピールすると良いでしょう。

「以前の職場では業務に追われことが多く、書類作成の時間がなかなか取れず、保育の合間の隙をみて書くというような仕事のやり方でした。わたしは保育活動はもちろんのこと、書類作成の仕事も、メリハリを付けてしっかりやりたいと思い、今回そのような社風をもっていた御園を応募いたしました。」

 

給与が低い

給与が低いという不満も、裏を返せば「自分の実績や成果をきちんと評価されたい」という考えに変えることができます。

保育士全体の平均給与が少ないということはもちろんありますが、それでも給与形態を定めて、昇給制度などを取り入れている園はあります。

自分が実績や成果にコミットし、その評価がモチベーションアップにつながるということをうまくアピールしてみましょう。

「以前の職場では、キャリアアップ研修の評価制度などが整備されていなかったため、褒められはするものの、評価がわかりにくく不安を感じていました。わたしは保育士として能力を磨き、その経験や実績に応じた評価を頂ける場所で自分の力を発揮したいと思っております。」

 

人間関係が悪い

人間関係に対する悩みは尽きませんが、その本音は「みんなで協力したい、チームワーク良く働きたい」と言えるのではないでしょうか。

人間関係に関する問題は、園の教育方針に置き換えて話すのがおすすめです。

今よりもっと「保育士同士が協力できる関係」に憧れていることを強調して、チームワークが良い保育園に転職したいと伝えるとよいでしょう。

 

気をつけなければならないのが、伝え方を間違えてしまうと、逆にわがままや愚痴だと思われてしまう点です。

そのため改善する努力を自分なりに試してみたことや、環境を変えて保育士としてさらに成長したいという気持ちをしっかり伝えることが大切です。

「以前の職場は保育士同士の連携よりも、どちらかといえば個人の能力を尊重するような雰囲気でした。自分なりの提案などはしてみたものの、環境を変えるまでには至らず、個人スキルを上げていくのも重要だと思い、その中で試行錯誤を繰り返しておりました。しかしどうしてもわたしの中で、納得のいく保育ができませんでした。個人の能力を磨くことはもちろんですが、やはりその上でチームワークで1つの目標に向かっていくことに魅力を感じ、御園を志望しました。」

 

行動がともなっていることが重要

転職理由を伝える際は、ただの愚痴や不平不満に思われてしまわないか、細心の注意を払いましょう。

一歩間違えてしまうと、そのままマイナスの評価を受けてしまいます。

そうならないためには、実際に自分が環境を変えるために、どんな行動をしていたかを、実例を交えて伝えることが重要です。

実際の行動と言動が一致していれば、あなたの保育観が受け入れられ、「真剣に保育に向き合っている」という良い印象を与えることができるでしょう。