保育士が知っておきたい、成長による知育玩具の選び方

2021.04.04
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保育士が知っておきたい、成長による知育玩具の選び方

乳児期から幼児期、幼児期から児童期へ。この期間は子どもの成長が早く、身体の面でも思考の面でも如実に変化します。そのため年齢や月齢に合わせて適切な知育玩具選びが必要となってきます。今回は成長による玩具の選び方を5つの段階に分けてご紹介します。

0~6ヶ月

だんだんと目が見えてくるようになるこの時期。まだぼんやりとしか見えていないので、ハッキリとした色の知育玩具がオススメです。また五感の中では聴覚と触覚が強く、音で楽しんだり、触れて楽しんだりすることができるもの、例えばカラフルなメリーや音が鳴るガラガラのような大きくてわかりやすいものが効果的です。

首が座って寝返りを始めると、手に持って遊ぶものに興味を持ち始めます。目で動きを追うこともできるようになるので、この時期には仕掛けのある布絵本や音の出るぬいぐるみなどがオススメです。興味を持ったものを口に入れてしまうことがあるので、口に入れても大丈夫な形、素材のものを選びましょう。

6ヶ月~1歳児

おすわりやハイハイができるようになります。園児たちは両手が自由に動かせて視野も広がるようになっていくので興味の範囲が広がります。周りにあるものに積極的に働きかけるようになるので、おきあがりこぼしや音の鳴るつみきのような、自分で触って反応の出るものがオススメです。

つかまり立ちや歩くことができるようになると、扉の開け閉めや収納の出し入れに興味を持ち始めます。この時期は仕掛けの多いベビージムや、つかんだりつまんだりして指先の器用さを促す玩具、ボール落としなどが効果的になります。記憶力が上がる時期でもあるので、かんたんな因果関係を理解することができるようになります。

1~2歳児

1~2歳児頃になると、自力で動いて自分で考えられるようになります。行動範囲が広がり、また周囲の大人のマネをよくするようになります。手押し車や乗り物、楽器やお絵描き、おままごとセットなど自由な発想で成長を促せるものがオススメです。この時期は知育玩具もさまざまな種類が存在しているので、色々試してみて興味の幅を広げてあげることが大切です。

また2歳児頃になるとことばへの興味もかなり強くなっているので、かんたんなことば遊びの知育玩具が有効です。特にことばの書いてあるつみきは、発想力も同時に鍛えることができるので効率よく学ぶことができます。

3~4歳児

3~4歳児は指先が器用になってハサミが使えるようになったりします。集中力も身についてくる頃です。この時期は挑戦をさせて褒めてあげると良いでしょう。ビーズや紐通しなどの工作系や、パズルやねんど、お絵描きなどの創造力を育むものがオススメです。

4歳児頃にはさらに知能が発達します。身の回りのことができるようになって、周囲とのコミュニケーションもうまく取れるようになります。集団で遊べるかるたやトランプ、勉強に近い数字やことばの知育玩具にも興味を持ち始めます。つみきで何か組み立てることができるようになるのもこの時期です。

5~6歳児

5~6歳児は知能・運動力ともに著しく発達し、天体などの科学的なことにも興味を持ち始めます。生活面はほとんど自分でこなせるようになり、だんだん友達との交流を優先するようにもなっていきます。この時期は学習意欲がとても高いので、学ぶ楽しさやメリットが理解できるような勉強に近いものがオススメです。

特に勝ち負けに対しての意識が芽生えてくる時期でもあります。すごろくゲームやジェンガ、複雑なパズルなど、園児たちの知的なアイディアや興味のきっかけを与えてくれるようなものが効果的です。

まとめ

年齢別の知育玩具のオススメについてご紹介しました。

知育玩具は園児たちの好奇心を刺激することで、思考や想像力、表現力を発達させることができます。ぜひ年齢別のポイントを抑えた上で園児たちの成長をサポートしてみてください。