連絡帳は保護者へのプレゼント!保育士が抑えておきたいポイント。

2021.04.04
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連絡帳は保護者へのプレゼント!保育士が抑えておきたいポイント。

連絡帳に書く内容が思いつかなくて、困ったことはありませんか? 記入に時間がかかって、泣く泣く残業をすることになった保育士さんも多いのではないでしょうか。この記事では、連絡帳を手早くかつ分かりやすく書くコツをご紹介。今より連絡帳を書くのがちょっぴり得意になるカモ♪

連絡帳って何を書いたらいいのだろう?

日々の業務の1つである連絡帳ですが、書くネタに困ったり、保護者への言い回しに悩んでしまったり…

文章を書き慣れていないと時間がかかって焦ってしまうこともありますよね。

この記事ではそんな保育士さんへ向けて、連絡帳の抑えておくべきポイントについてご紹介します。

さらに連絡帳とは保護者にとってどんな存在か。また社会人としてどんなスキルが身につくのかにも触れて、連絡帳の奥深さを再認識していきたいと思います。

連絡帳の目的とは

情報共有

連絡帳の基本目的は保育士と保護者の情報共有です。

保育園での様子を保護者に伝え、家での様子を保育士に伝えることで園児に対して共通のアプローチが取りやすくなります。

食事の量、排便、睡眠時間、健康状態などの必須項目を書く欄と、その日の様子を書くフリースペースの欄があります。

保護者との信頼関係構築

連絡帳は保育士と保護者の間で行う交換日記のような存在です。

1日単位で見たときにはたいしたことに見えないかもしれませんが、毎日の小さな積み重ねが保護者との信頼関係の構築につながっていきます。

なかには初めての育児で不安な保護者もいるでしょう。

連絡帳は保護者が安心して育児をできるよう、やさしく背中を押してあげる役割があります。

「一生ものの思い出」の制作

想像してみてください、卒園して受け取った連絡帳を保護者がどうするか。

連絡帳を「貴重な成長の思い出」として取っておく保護者は決して少なくありません。

そのくらい連絡帳には大切な記録が詰まっているからです。

特にフリースペースは、保護者に喜んでもらう腕の見せどころです!

日々忙しい中で書いていくので余裕があるとはいえませんが、ほんの少しでも意識しておくだけで、伝える内容も変わっていくでしょう。

抑えるべきポイント

まずは保護者へ共感&感謝

保護者が書いた連絡帳の内容に対して、きちんと共感をした上で返信しましょう。

「そういうことありますよね」「でも安心してください」保育士の何気ない一言は保護者の育児に対する不安を和らげてくれます。

そして感謝の気持ちを伝えることも大切です。

「お忙しい中~の準備をありがとうございます」など、仕事と育児を両立している保護者にとっては、ちょっとしたことでも育児の応援メッセージとなります。

褒められることが少なくなるともいわれる育児期間。ぜひ保育士の方から積極的に感謝を伝えましょう。

園児の心の動きを捉える

連絡帳は事実を淡々と書くのではなく、園児の心を捉えてエピソードとして伝えましょう。

「今日◯▲ちゃんは、~をして、その後~して~してました」

では味気ないですよね。それよりも、

「今日◯▲ちゃんは、◇◆くんと~してました。~がよほど嬉しかったのか、まわりに自慢するように誇らしげで、つい保育士たちも笑ってしまいました」

このように、1つのエピソードに注目して園児の「心の動き」に注目した方が、保護者にとっても成長を感じつつ、さらに満足感のある内容になります。

ネガティブをポジティブに

「今日◯▲ちゃんは、おもちゃをとりあって◇◆くんに噛みついてしまいました。保育士が注意してやめさせました」

こういった文章は保護者を後ろめたい気持ちや、迷惑かけて申し訳ないという気持ちにさせてしまいます。

それよりも、

「今日◯▲ちゃんは、おもちゃを欲しい気持ちを◇◆くんにうまく伝えられませんでした。でも保育士が仲介することで、本人なりに一生懸命伝えることができました」

のように、子どもの心情に理解を示した上で前向きに伝えることが重要です。

事前準備で効率よく

忙しい保育士にとって、連絡帳の業務はいかに効率よくできるかが鍵となります。

  • ・事前に保護者のコメントを確認した上で、ある程度の返信内容を考えておく。
  • ・園児の今日の様子を見て、気になった点をメモしておく。
  • ・自分の文章のパターンや型を事前に決めておく。
  • ・ケースごとの手本となる返信を事前に調べておく。

こういったポイントを抑えておくことによって、連絡帳の業務負担軽減に加え、本当に伝えたい内容に集中することができます。

怪我や体調に関することは簡潔に

怪我や体調不良などが起こった場合は、なるべく事実だけを簡潔に述べて、詳細に関してはお迎えの時に話すようにしましょう。

状況説明は文章が長くなる割に、正確に伝えるのも難しいからです。

さらに直接伝えることは保護者に対して保育士の誠意が伝わってくる側面もあるので、あまり書き過ぎないように注意しましょう。

社会人としての必須スキル

文章を書く力は保育士としてだけでなく、社会人に共通する市場価値の高いスキルといえます。

文章力を磨くとこで「頭の中に浮かんだ多くの情報を整理する力」「思ったことを人にうまく伝える言語化力」が身についていきます。

先輩保育士や後輩保育士とのコミュニケーションの質を上げるだけでなく、履歴書や職務経歴書などの転職活動においても非常に役立つスキルです。

日々のルーティンとしてこなすのではなく、ぜひこういった意識をもって取り組んでいきましょう。