転職には保育士がおススメ!?

2021.04.04
転職マニュアル
転職には保育士がおススメ!?

保育士不足が叫ばれている昨今、その人材確保に民間のみならず、自治体も対策をするなど貴重な存在になっています。これからの社会はAIも発達し、現在ある職種のうち、多くがコンピューターやロボットによってなされるという危惧もある中、人の成長に必要不可欠な存在である保育士は今後もなくなる事はない職種として挙げられています。転職を考えている方にとって保育士になるメリットとデメリットをお伝えしていきたいと思います。

保育士のデメリット

  • ・給与水準が低い園が多い
  • ・拘束時間が長い傾向にある
  • ・持ち帰りの仕事が多々ある

この3つについて詳しく解説していきます。

① 給与水準が低い

離職率も高い保育士ですが、その多くの原因が給与水準です。子どもの命と成長を守っていく大きな責任がある割には、一般企業の年収と比較すると差が出てきてしまいます。

《具体例》

〇年代別女性の平均年収        〇年代別男性の平均年収

  20代…319万円            20代…386万円

    30代…382万円             30代…487万円

    40代…413万円             40代…583万円

〇年代別女性保育士の平均年収(私立)    

    20代…264万円            

    30代…300万円            

    40代…345万円

〇年代別男性保育士の平均年収

男性保育士は全体の4%しかいないので、全年齢の平均346万円

しかし、これはあくまでも平均です。倍率は高めになりますが、公務員試験を通過し、公立園の保育士になれた場合には地方公務員と同じような賞与・昇給・給与がもらえます。また、地方によっては、遊園地の年間パスポートが無料でもらえたり、役所からお祝い金がもらえたりします。可能な条件であれば公務員試験をお勧めします。

② 拘束時間が長い傾向にある

園によりますが、行事や活動によって、就業時間を超えて準備や書類、雑務をしている保育士が多くいます。また、保護者への連絡や必要に応じて各関係機関との連携なども行いますので、就業時間では収まらない事が多々あります。園によって残業手当が付く場合とつかない場合があります。

③ 持ち帰りの仕事が多々ある

保育士の業務の中には、指導案という計画書があります。毎日自分の保育を振り返りながら明日のよりよい保育に向けて作成していくものですが、時間も取られます。指導案は重要機密書類になるので、持ち帰る事は許されません。何を持ち帰るかというと、お便りや製作物です。お便りは就いている役職によって内容が変わりますが、クラス担任であればクラス便りや食育便り。主任以上であれば園便りなどです。製作物は、子どもの製作準備やクラスの壁面などです。

保育士のメリット

① 社会に必要な存在である喜び

保育士の仕事は、働くパパママがいる限り止まる事のない施設です。保育園があるからこそ安心して仕事が出来ますし、子どもの成長を手伝ってくれるのでとっても頼りになる存在です。自分が社会で必要とされるという事は自分を肯定する材料にもなりますし、自分の存在意義を示す事にもなります。

② 愛おしい子どもたちに出会える

何といってもこれが一番のメリットです。通常、仕事の言うものは提供する側のことですよね。

しかし、保育士は子どもからもらえるパワーや癒しが沢山あるのです。もちろん、保育の提供はしていくのですが、その中で子どもたちの愛おしさに出会えるのはとっても大きな喜びです。

まとめ

保育士はまだまだ過酷な状況にさらされています。しかし、社会の風は確実に保育士にとって追い風となっています。処遇も見直されていますし、手当てなどもこれから増えていく可能性が大いにあります。そして何より、自分が必要な存在であること。いなければならない人材であることを示してくれる仕事に出会えることは大きな喜びとなるはずです。