託児所とはどんな保育施設?仕事内容と必要な資格
- 2021.04.04
- 保育園について
保育施設の一つ「託児所」で働いている保育士はどんな仕事をしているのか気になっていませんか? 保育の仕事をしたい方は、保育園との違いや必要な資格も知っておきたいポイントです。 この記事では、託児所で働くために必要な資格と仕事内容について詳しくご紹介しましょう。
託児所はどんな保育施設?
「託児所」とは子どもを預かり、保育する場所のことをいい、「一時預かり保育」と「月極保育」があります。
「託児所」は「幼稚園」や「認可保育園」とは異なり、国や自治体の公認を受けていない認可外の保育施設です。
ただし、「託児所」は国の基準または自治体の条例に合わせて運営されています。
「託児所」は24時間対応の独立型もあれば、企業内・病院内・商業施設内にある一時預かり場所の形もあります。
託児所は目的やライフスタイルに合わせて様々な形で運営されているのが特徴です。
事業所内託児所
「事業所内託児所」とは企業に勤める従業員の子どもを勤務時間中に預かる保育施設です。
2016年度に始まった企業主導型保育の制度を取り入れてオフィスや事業所に小規模の保育を行う施設が増えています。
保育士の勤務時間や休日は会社の労働形態に合わせて決まります。
一般利用託児所
「一般利用託児所」とはデパートやイベント会場、商業施設、病院などに設置されています。
保護者が一時的に子どもを預けたいときに利用する小規模の保育施設です。
「託児所」の他、「キッズスペース」や「キッズルーム」といった名称で運営している施設もあります。
一時預かりがほとんどのため、保育士の勤務時間はシフト制が多いです。
託児所で働く保育士の仕事内容は?
託児所の種類によって、保育士の仕事内容は変わりますが、一般的には保育園と同じです。
- ・ミルクや食事を与える
- ・オムツ交換
- ・子どもの発達に必要な遊びをする
- ・お昼寝
- ・お散歩する
託児所によっては英会話や音楽など、独自のサービスを提供しているケースもあります。
保育園と託児所の違い
「保育園」と「託児所」はどちらも子どものお世話をする施設ですが、子どもを預ける「条件」が異なります。
▽保育園の特徴
- ・0歳~5歳までの乳幼児が対象
- ・保護者の仕事や疾患などにより、家庭内で保育ができない場合に子どもを預ける
- ・子どもの成長を促すための保育を目的とする
- ・大きな行事やイベントがある
▽託児所の特徴
- ・保護者が働いていなくても子どもを預けることができる
- ・保護者に代わって子どもを預かり、面倒を見ることを目的とする
- ・保育園や幼稚園の空きがない時にも利用できる
- ・大きな行事やイベントはない
託児所は園庭がない小規模の施設が多く、仕事量が少ないため、負担が少ないのがメリットです。
お遊戯会など大きなイベントや残業もほとんどないため、働きやすいといえるでしょう。
託児所で働くために必要な資格は?
「託児所」は子どもを預かることを目的とする施設のため保育士資格がなくても働くことは可能です。
ただし、子どもを預かるという責任は保育園と変わらず、保育士資格がある方が望ましいです。
事業所内託児所や商業施設内にある託児所は無資格でも採用しているケースがあります。
一時預かりが中心の託児所はパートとして働くシフト制も多く、未経験からチャレンジしやすいでしょう。
まとめ
託児所はアットホームな雰囲気があり、一人ひとりに目が届くため、子どもやスタッフ同士の距離も近いのが魅力です。
ただし、託児所は国の認可がないため、衛生面と安全面の管理には十分に注意することも大切です。
託児所の需要は今後も増えると見込まれているのでこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。