小規模保育園とは?一般保育園との違いと保育士の働きがいは?

2021.04.04
保育園について
小規模保育園とは?一般保育園との違いと保育士の働きがいは?

近年、都市部で急速に増えている「小規模保育園」 とはどんな施設なのでしょうか? 「一般保育園」で働く保育士の仕事内容との違いや仕事のやりがいも気になるところです。 この記事では、「小規模保育園」で働く保育士の仕事内容と働きがいについて見ていきましょう。

小規模保育園とは?

「小規模保育園」とは2015年から始まった「子ども・子育て支援新制度」により登場した新しい認可保育園です。

▽ここがポイント

  • ・国や自治体からの補助を受けられる認可保育園
  • ・保育対象年齢は0歳〜2歳の乳児保育に限られる
  • ・定員が6名以上、19名以下

従来は認可外の小規模な保育施設も国や自治体から補助を受けることができる認可園として運営できるようになりました。

現在、小規模保育施設は「小規模認可保育所」となり、国の認可事業として位置づけられています。

「小規模保育園」は待機児童の約90%を占めている0歳~2歳の子どもの受け入れを目的としています。

多くの業態が小規模保育事業への参入し、待機児童問題の解消に繋がることが期待されています。

一人の保育スタッフが担当する子どもの数が少なく

狭い場所でも開設できるため、都市部で増えています。

都心部はビルが多く広い土地が確保できない問題点がありました。

しかし、コンパクトな保育園が増えれば待機児童数が減り、保育を受けられる環境が整えられるでしょう。

小規模保育園と保育園との違い

▽保育園

  • ・対象年齢…0歳~小学校入学前
  • ・定員…60名以上
  • ・資格…保育士
  • ・教員数…0歳児3人につき1人、1~2歳児6人につき1人

▽小規模保育園(A型)

  • ・対象年齢…0歳~2歳
  • ・定員…6~19名
  • ・資格…保育士
  • ・教員数…0歳児3人につき1人、1~2歳児6人につき1人+1人

「小規模保育園」は小規模という名前の通り、一般の保育園と比べて規模が小さいことが特徴です。

定員が少なく、対象年齢も0~3歳未満と制限があるためアットホームな職場環境となっています。

小規模保育園の仕事内容は?

小規模保育園で働く保育士の仕事内容は一般の保育園とほとんど変わりません。

ただし、預かる子どもの年齢が低いため、大規模なイベントはなく、職員同士の会議や雑務は少ないです。

  • ・食事やトイレなどのお世話
  • ・生活習慣を身に着けさせる
  • ・保護者へのサポート、アドバイス
  • ・社会性や協調性を身に着けさせる
  • ・施設の安全、清潔点検

小規模保育園で働くために必要な資格は?

小規模保育園で働くためには、保育士資格は必ず必要ではありませんが、保育士資格保有者が優先されます。

保育士資格を取得するには、厚生労働大臣の指定する保育士養成課程を持つ機関(大学・短大・専門学校)を卒業する、または保育士認定試験に合格する必要があります。

小規模保育園で働くやりがいは?

小規模保育園で働く保育士は一人ひとりの子どもたちに対して手厚い保育ができることがメリット。

乳児の成長を見守ることができ、きめ細やかな保育ができるため、やりがいを感じやすいです。

アットホームな環境のため、職員同士の風通しも良く、保護者との距離も近いので情報共有もしやすいです。

小規模保育園は駅チカのビルやマンションの一室にあり、通勤しやすい便利な場所にあります。

小規模保育園は保育士の数が少ないため、急な休みが取りにくい傾向にあるので、注意しましょう。

まとめ

小規模保育園は都市部で共働きしている家庭から需要が高く、今後も増加すると見込まれています。

保育士は家庭的な温かい環境の中で、かわいい乳幼児の成長を見守ることができるのがメリット。

大きなイベントが少なく、体力的な負担も少ないので今後は人気の職場になるでしょう。