【2歳児の保育】仕事内容と働くメリット・大変なことは?
- 2021.04.01
- 保育園について
現代の共働き家庭、子育ての時間を確保できない家庭の増加に伴い、乳児のみの保育園・小規模保育の需要が高まっています。 「乳児保育」は0~2歳児だけを保育する保育施設のことをいいます。 この記事では、2歳児の保育に携わる保育士が働くメリット、大変なことをご紹介しましょう。
0~2歳児だけを保育する乳児保育が増えている理由
0~2歳児だけを預かり、保育をする「乳児保育」は年々約1.5倍のペースで増加しています。
乳児保育を専門とする保育園の場合、定員20名以下の「小規模保育」であることが多いです。
近年、小規模保育が急激に増えた理由は認可園として認められるようになったことが挙げられます。
従来は20名以下の保育施設は国の支援の対象外でしたが、2015年「子ども・子育て支援制度」が始まったことにより、小規模の保育施設も認可園として正式に認められるようになったのです。
小規模の保育施設はビル内や狭い場所でも開園することができるメリットもあり、全国的に増えています。
2歳になって保育園に入所するよりも、0~2歳の間に乳児保育園に入所すると環境に慣れやすいメリットもあります。
保育士が2歳児を保育するメリット
小規模保育の預かり人数は10名程度と少人数体制のため、一人ひとりの子どもと向き合う時間が長くなります。
アットホームな雰囲気の職場環境の中で子どもたちへの親しみも感じられるのがメリット。
心身の発達が目覚ましい2歳児を保育することは家族のように嬉しくなることも多いです。
乳児保育は子ども一人ひとりの指導計画や目標に基づいて保育内容を決めて責任感も大きいです。
3歳以上の幼児クラスの場合、認可園では20名程度の人数を担当するため、負担は大きいです。
一方で0~2歳児のみの園は落ち着いた職場環境となり、余裕のある雰囲気があるため働きやすいでしょう。
保育士が2歳児を保育するために必要な資格は?
仕事や家庭の事情で保育する時間がない保護者に代わり、保育士は0歳から就学前の6歳児までの保育を行います。
2歳児を保育するために保育園で働くためには保育士資格が必要です。
保育士資格を取得するには、厚生労働大臣が指定する専門学校・短大・大学にて、保育士を養成する施設で必要な科目を履修して卒業すると資格を取得できます。
もしくは、年2回実施される保育士国家試験を受けて合格すると、保育士の資格を取得可能です。
保育士資格のない場合は、保育士の補助をする「保育士補助」として働くこともできます。
無資格・未経験から保育士を目指す場合は、保育補助の仕事をしながら、保育士の資格取得を目指すと良いでしょう。
保育士が2歳児を保育する上で大変なことは?
0~2歳までは病気をしやすい年齢のため、風邪・インフルエンザ・ノロ・ロタウイルスなど感染症にも注意が必要です。
乳幼児がかかりやすい乳幼児突然死症候群にもよく理解して対策する必要があります。
離乳食が始まった2歳児はアレルギーにも注意して、誤飲や転倒などのケガにも注意が必要です。
まとめ
2歳児のママにとって、保育士は子どものことを身近で理解して相談できる大切な存在です。
乳児を保育できる保育士は子どもの成長を目の前で見守ることができ、温かい気持ちになります。
大規模な保育園と比べて、0歳から2歳児を専門に保育する乳児保育は都市部を中心に増えています。
アットホームな環境で保育士の精神的・肉体的負担も少ないため、働きやすい職場と言えるでしょう。