【1歳児クラス】1歳児の保育における仕事内容と大変なことは?

2021.04.01
保育園について
【1歳児クラス】1歳児の保育における仕事内容と大変なことは?

1歳児は赤ちゃんから子どもへと急速に成長する時期にあたり、可愛らしい姿に癒やされますね。 働くママにとって、保育園の「1歳児クラス」は年々需要が高まっており、保育士の募集も目立ちます。 「1歳児クラス」はママから離れて、突如グループの生活に変わるために戸惑うことも多くなります。 「1歳児クラス」で働く保育士はどんな仕事内容と大変なことは何があるでしょうか?では、早速見ていきましょう。

1歳児クラスとは?

児童福祉法の定めでは、新生児期を含めた満1歳未満の子どもは「乳児期」にあたります。

保育園では、0・1・2歳児が「乳児クラス」と呼ばれ、3・4・5歳児が「幼児クラス」と呼びます。

0・1・2歳児のみを預かる保育園は乳児保育を専門に行う保育園です。

▽乳児の基準/保育士人数

  • 0歳児   子ども3人につき保育士1人
  • 1・2歳児 子ども6人につき保育士1人

▽幼児の基準/保育士人数

  • 3歳児 子ども20人につき保育士1人
  • 4・5歳児は子ども30人につき保育士1人

※自治体や園によって上記の基準とは異なる保育士人数を定めているケースもあります。

乳児クラスは多くの保育士を必要としますが、園児定員は幼児クラスと比べると少ないのが特徴です。

そのため、日本では0・1・2歳児の待機児童問題を引き起こしている原因にもなっています。

1歳児クラスの仕事内容

保育園の1歳児クラスの担任となる保育士は子どもの発達の様子を見ながら段階に合わせて保育をすることが大切です。

寝て過ごしていた赤ちゃんは1歳児になると運動機能が急速に発達し、遊びながらぐんぐんと成長します。

歩行が安定して一人歩きができるようになり、ボールを転がしたり投げたり、全身を動かすこともできるようになります。

歌やリズムに合わせて体を動かしたり、物の出し入れ、物を掴んだり、新しい動きや感覚を覚えます。

1歳児は保育士やお友達と一緒に絵本・人形・積み木・ままごとなどをして遊びます。

保育士は安全に遊べる広い空間を確保しながら、怪我のないように見守ることが重要です。

0・1歳児はおもちゃを口に入れる時期のため、乳児保育では保育室の清掃・おもちゃの消毒などの環境整備が求められます。

1歳頃は離乳食が進んで幼児食へと移行しますので、子どもの様子を見ながらスプーンを使った食事も補助します。

0・1・2歳児の子どもたちの成長にはお昼寝も大切のため、安心して眠れる寝かしつけ方法の習得も大切です。

1歳児クラスで働く保育士のメリット

0・1・2歳児の子どもたちの保育は乳児の成長を支えている実感があり、やりがいを感じられます。

保護者から信頼して相談してもらえると、保育士として大きな自信になるでしょう。

乳児保育は保育士が子どもじっくり向き合えるために強い信頼関係を築くことができます。

園全体の園児定員も少なく、アットホームな雰囲気の職場が多いのもメリットです。

1歳児クラスで働く保育士の大変なことは?

1歳児クラスの乳児保育は魅力のある仕事ですが、注意したい点や大変な点もあります。

言葉で自分の気持ちを伝えられない時期はコミュニケーションが難しいので注意が必要です。

泣き声や様子から子どもが求めていることを読み取る能力が求められます。

眠たくなる時間やおなかが空く時間は乳児によって異なるので、子どものリズムに合わせた対応をしましょう。

また、乳児は急な体調の変化があり、突発的な病気や歩行が安定しない時期には転倒による怪我や事故にも注意が必要です。

まとめ

乳児保育を担当する保育士は0・1・2歳児の発達を理解する必要があります。

幼児保育とは異なる大変さもありますが、目の前で成長が分かり、大変やりがいを感じられます。

保護者や保育士との信頼関係を築きながら、貴重な経験を積むことができるでしょう。