【2020年度】認定こども園で働くメリットとデメリットは?

2021.04.02
保育園について
【2020年度】認定こども園で働くメリットとデメリットは?

2006年に開始された「認定こども園」は保育園と幼稚園の役割を併せ持った施設です。 待機児童問題の解消のため、国の施策として多くの「認定こども園」が開設され、増加傾向にあります。 将来は「認定こども園」で働いてみたい、保育園や幼稚園からの転職したいとお考えの方も多いかもしれません。 この記事では、「認定こども園」で働くメリットとデメリットについて解説します。

認定こども園とは?

「認定こども園」とは幼児教育と保育を行う幼保一体型の施設です。

幼稚園と保育園との機能を併せ持っており、教育と保育を同じ施設で行うため、共働き家庭に人気があります。

▽ここがポイント

  • 幼稚園よりも長く子どもを預けられる
  • 保護者が働いていなくても利用可能
  • 地域の子育て支援を受けられる
  • 子どもの年齢層が幅広い

▽管轄部門

保育園…厚生労働省の管轄

幼稚園…文部科学省の管轄

認定こども園…内閣府が管轄

内閣府は厚生労働省も文部科学省の両方に関わっており、2つの機能を持っています。

保育園は長時間子どもを預けることができますが、幼児教育は行われません。

認定こども園ならば、共働きでなくても専業主婦であっても利用することができます。

「認定こども園」の認定は都道府県で行い、条例により独自の基準を設けているケースもあります。

認定こども園の対象となる年齢は、0歳から6歳までの未就学児です。

国の基準は学級担任を2人以上置く場合は35人以下としていますが、都道府県によって異なります。

認定こども園の種類

認定こども園は以下の4つの種類に分けられます。

①幼保連携型

  • 幼稚園と保育園の機能を兼ね備えている

②幼稚園型

  • 公立や私立の認可幼稚園だった
  • 保育園の機能をプラスした
  • 長時間の預かり
  • 0歳児からの子どもを預かる

③保育所型

  • 公立や私立の認可保育園だった
  • 幼稚園の機能をプラスした
  • 専業主婦の家庭もでも利用できる

④地方裁量型

  • 認可のない幼稚園や保育園だった
  • 待機児童解消のため、認定子ども園としての機能をプラス

認定こども園で働くために必要な資格は?

認定こども園で働くために必要な資格は、施設の種類と年齢によって異なります。

▽幼保連携型の施設で働く場合

  • 幼稚園教諭と保育士の両方が必要

▽3歳未満の子どもを担当する場合

  • 保育士免許が必須

▽幼保連携型施設以外で3歳以上を担当する場合

  • 幼稚園教諭か保育士のどちらかが必要

実際に、認定こども園の募集要項を見ると、「幼稚園教諭免許と保育士の両方を取得」という条件が多いです。

0歳から2歳児までは保育士資格が必要となるため、幼稚園教諭免許のみでは勤務できないからです。

認定こども園で働くメリット

認定こども園は都道府県から認定されているため、

保育士の処遇改善が受けられることがメリット。

国を上げて保育士の処遇改善を進めており、今後は

給料が高くなる可能性も高いです。

幼稚園教諭の考え方と保育経験を同時に広げられるため、やりがいを感じられるでしょう。

認定こども園は就学前の6歳児まで保育でき、保育園とは違ったイベントも体験できます。

認定こども園で働くデメリット

認定こども園は日中だけの幼稚園とは異なり、早朝や延長保育なども対応しています。

そのため勤務はシフト制で早出・遅出などが多く、仕事量や仕事の内容など覚えることも増えます。

イベントが多くなるため、精神的・肉体的負担を生じやすいデメリットもあるので注意しましょう。

まとめ

認定こども園の数は年々増加しており、今後は募集も増加すると見込まれています。

幼稚園から認定こども園、または保育園から認定こども園へ移行する施設も増える可能性が高いです。

政府は運営補助金などを導入して働きやすさの改善も行われており、労働環境は良くなるでしょう。