好条件も狙えて働きやすい!企業内保育所とは?

2021.04.02
保育園について
好条件も狙えて働きやすい!企業内保育所とは?

2015年4月に施行された子ども子育て支援新制度により、保育士にも新しい働き方や選択肢が増えてきています。中でも「企業内保育所」は大手社員のような福利厚生を受けることができる可能性があり、今とても注目が集まっています。今回は企業内保育所とはどのようなものかご紹介いたします。

企業内保育所とは

 

企業内保育所とは、企業で働く従業員が自社で就業中に子どもを預けられるよう、社内や近隣に設けた託児施設のことです。待機児童問題の解決策として、特に女性社員の多い職場で増えています。

「育児と仕事の両立を支援」することを目的としており、企業側としてはビジネス経験豊富な人材の確保、企業のイメージアップといったメリットがあります。

最新の企業内保育所、「企業主導型保育所」

企業内保育所は3種類あります。通常の認可保育所、認可外保育所、そして2016年度に施行された新制度による「企業主導型保育所」です。

企業主導型保育所とは内閣府が主導する認可外保育所のことです。認可外にも関わらず内閣府が主導することで、自治体を通さずに助成金が出るという新しいカテゴリーといえます。

助成金が出ることで運営が安定し、かつ市区町村の関与による制約を受けないので、比較的自由度が高いのが特徴です。運営時間の調整や、地域の子どもの受け入れ、複数の企業との共同経営など、様々な形で働く大人を支援します。

企業内保育所で働くメリット

高水準の給与や福利厚生が狙える

企業内保育所は企業の規模によって給与が決まります。施設によってかなりの差がありますが、特に大手企業ともなると保育士の平均給与を大きく上回る施設もあります。

また福利厚生に関しても、住宅手当や退職金などを中心に手厚いものが多くなっています。企業によっては入社転居支援や異動転居支援、さらには美容室やライブチケットなどの関連会社のサービス割引、社食無料など様々なバリエーションが存在します。

労働環境が良い

企業の休日が、土日、祝日、年末年始、夏季などきちんと設定されている場合、企業内保育所の休みも同様になるので休日が安定します。

そのうえ、保護者の休日と施設の休日がかぶるため行事やイベントが少なく、準備にかかる残業や持ち帰り仕事が発生しにくくなります。書類の電子化をしているところもあったりとワークライフバランスがとりやすいのも大きな特徴です。

また小規模保育のところが多いため、子どもたちひとりひとりとじっくり接したい、アットホームな雰囲気の中で働きたいという方にお薦めです。

トラブルが少ない

保育士が1番敏感になることとして、保護者とのトラブルがあります。企業内保育所の場合は保護者が同じ会社の従業員であることから、距離が近くトラブルに発展しにくいという特徴があります。保護者も仕事の途中で見に来ることができたり、発熱などの緊急の場合でも連絡がつながりやすかったりと、安心して預けやすい環境となっています。

保育所によっては昼食を保護者と一緒に食べるイベントを開催しているところもあり、むしろ保護者と親密になることでより保護者を応援したい、と自身のやりがいへとつながるケースもあります。

企業内保育所の注意点

競争率が高い

企業内保育所の募集は全体的に条件の良いものが多いため、求人がすぐに埋まってしまうケースが多いです。また保育所によっては過去の経験やスキルを求められることもあります。普段からこまめに求人をチェックすること、そしてこれは誰にも負けないという自分のスキルを日々磨いていくことが大切です。

人によっては物足りなく感じる

企業内保育所は小規模で、かつ行事やイベントごとが少ないという施設が多いです。働きやすさはあるものの、保育士としてのスキルアップや成長を考えた時に物足りなくなってしまう場合があります。

また企業内の設置だと、子どもたちが外で遊べる機会が少なかったり遊具が充実していないなどのケースもあります。どういった保育内容を行っていてどんな設備があるのか、事前に調べておくことが大事です。

負担が増える場合がある

保育所によっては保育士の資格をもっていない、支援員が多く働いているケースがあります。支援員はあくまでも保育士のサポートをすることがメインなので、職場環境によっては仕事の負担が増えるケースがあります。そうならないためにも保育士の人数と支援員の人数の割合は事前にチェックしておきましょう。

企業内保育所はこんな人にオススメ

  • ・給与アップや福利厚生を充実させたい。
  • ・休暇や残業など自分のライフワークバランスを安定させたい。
  • ・ひとりひとりしっかり、子どもたちと接したい。
  • ・保護者との良い関係を築きたい。

企業内保育所は育児と仕事の両立を支援し、保育士に新しいやりがいを感じさせてくれます。企業ごとに色合いが異なるので、ぜひ様々な企業をチェックしてみてください。