柔軟に働けて時給も高い、派遣保育士の特徴

2021.04.02
保育園について
柔軟に働けて時給も高い、派遣保育士の特徴

現在の保育は様々な働き方を選択できるのをご存知でしょうか?家庭の事情や自身の状況などによって、長時間労働や責任の重すぎる仕事はできないという方も多いと思います。今回はそんな方へ派遣保育士という働き方をご紹介します。

派遣保育士とは

派遣保育士とは保育士の人材派遣会社に雇用された社員のことです。保育園と直接契約を交わすのではなく、所属会社から期間を決めて保育士として派遣されるという仕組みです。

業務上の指示などは派遣先の保育園に従いますが、給与・福利厚生・勤怠管理などは人材派遣会社が担当することになります。

派遣保育士の種類

派遣保育士の種類は主に2つあります。

登録型派遣

人材派遣会社に登録して派遣先の保育園で勤務するという、いわゆる一般的な派遣社員のスタイルです。自分の条件にあった働き方を派遣会社が探してサポートしてくれます。

紹介予定派遣

派遣先の保育園に正社員雇用を前提として数ヶ月間働くスタイルです。派遣期間は最長で6ヶ月。保育園と保育士の間でお互いに合意がなされた場合に正社員として採用されます。正社員になった場合、派遣会社の所属から保育園の直接雇用へと切り替わります。

紹介予定派遣はお互いの要望を叶えた「お見合い期間」のような新しい働き方です。保育士側としてはどんな職場か雰囲気を知ることができ、保育園側としては本当に職場に馴染めるかを知ることができるので、双方にメリットの多い派遣スタイルといえます。

派遣保育士のメリット

時給が高い

派遣保育士の1番の魅力は時給です。通常のパートですとだいたい1000円くらいが相場のところ、派遣保育士の相場は1200〜1800円とかなり高く設定されています。働く時間が限られている方でも、短時間で効率良く働くことができます。

トラブルへの安心感

派遣保育士は派遣会社を経由して働いているため、何かあった際も仲介をしてくれるという安心感があります。職場の人間関係や業務上のトラブルがあった場合でも派遣会社に相談できるので、悩みを1人で抱える心配がありません。また定時で帰りやすく残業代もキッチリと支払われるため、無駄のない働き方ができます。

業務負担が少ない

紹介予定派遣でない場合は担任の仕事をすることは少なく、保育の補助やフリーの仕事を任されることが多くなります。そのため保育内容や運営について考えたりすることも少なく、残業や持ち帰り仕事なども基本的にはほとんどありません。家庭との両立を考えた際に

業務負担が少ないことは大きなメリットといえます。

働き方を選べる

派遣保育士は自身のライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に選ぶことができます。子育て中でちょうど良いバランスで働きたい方、保育に職場復帰したいけどブランク期間が長くて体力的にも不安な方、正社員を目指したいけど職場をキチンと見極めてから決めたい方など、様々な要望に応えることができます。

派遣保育士の注意点

契約期間がある

派遣保育士は柔軟に働き方を選べる反面、3ヶ月、半年、1年のように契約期間が決まっています。法律により最長でも3年という縛りもあり、キャリアは積みにくいといえます。正社員のような安定感はないので紹介予定派遣を目指したり、もしくは常に次を見据えて動く必要があります。

ボーナスはない

高時給で働き方を選べる派遣保育士ですが、正社員のようなボーナスはありません。収入面だけを考えるのでしたら、ボーナスを含めたトータルで正社員の方が良いといえます。派遣保育士は自分が欲しい収入と、自分が使える時間のバランスをしっかりと考えて決めるのが重要です。

紹介予定派遣の受け入れ先はまだ少ない

保育園側と保育士側、どちらにとってもメリットの多い紹介予定派遣ですが、まだまだ活用している場所が少ないのが現状です。現在保育の現場は人手不足で即戦力が欲しいという要望が高いためです。今後増えていく可能性は充分ありますが、紹介予定派遣を活用する際はあせらずに決めることも重要です。

まとめ

派遣保育士は家庭の事情や自身の状況に合わせて柔軟に働きたい方にお薦めです。時給も高く、業務負担も少ないので保育本来の楽しみも実感できます。また仕事のトラブルに関しても仲介をしてくれる安心感があるので、ライフワークバランスを大事にしている方はぜひ検討してみてください。