先輩や後輩との人間関係で離職多数!?良好な関係を築いていくために必要な事

2021.03.27
転職マニュアル
先輩や後輩との人間関係で離職多数!?良好な関係を築いていくために必要な事

保育業界は女性の職場です。女性同士であるからこその悩みや関係のつまずきがあり、それが原因で離職してしまう方も多くいらっしゃいます。せっかく、保育士という尊い職業に就いたのに子どもと関係ない事でそれを手放してしまう事が少なくなればという思いで、現役保育士である筆者が今回の記事を書いていきます。

■離職原因ランキング

保育士が離職する原因の第一位は給与です。広く知られていますが、保育士の賃金は他の職種に比べて低い傾向があります。その賃金であるにも関わらず、責任や業務の多さが離職を決める原因になります。それに次いで多い原因が人間関係です。主に民間・私立の園で多く見受けられます。その理由をお伝えします。

■民間・私立の園は人間関係で悩みやすい?

筆者の経験や知人からの情報を取っても、これは残念ながら強い傾向があるでしょう。何故ならば、公立保育所とは違って、異動というものが存在しないからです。いわゆるお局的な主任やベテラン保育士がその園の保育の実権を握り、閉鎖的な環境が拍車をかけて、年長者の発言が絶対的なものになってしまっている事が多々あります。

夢を持った若い保育士が「こんな保育士になりたい。こんな経験を子どもたちに積ませたい」と思っていてもベテラン保育士によって潰されることがあるので、5年未満での離職が高くなるのです。

先輩、ベテラン保育士とうまく渡り合っていくために

まず、自分のしたい保育を展開させるためには、同僚からの理解や支援が必要です。職場内で自分の立ち位置が良くなければそれも叶いません。

(1)徹底的にあいさつをする

何といっても、これが一番大切です。子どもたちの模範となるためにも必要ですので、朝や帰りはもちろん、すれ違う際にも「お疲れ様です」などの挨拶があれば好印象をもたらす事が出来ます。

(2)自分の事は聞かれたら答える

自分の事を主張しすぎる事を年配者は嫌う傾向があります。特に30歳台~40歳台の独身の先輩の前での色恋の話はタブーです。非常に敏感になっている問題ですので、好きな人や彼氏の話などはしないようにしましょう。

(3)先輩の指導の癖を掴む

これは人によって違うものです。「見て覚えなさい」と考えている方。「わからない事は聞きなさい」という方。「私に聞かないで」という方、様々です。その先輩の考えを理解して関わっていく事が大切です。

子どもの事以外にそんなことまで気を遣うのは神経を使いますが、これが出来る保育士は自分のしたい保育を比較的スムーズに展開させることが出来ます。先輩のいい姿を盗み、良くない姿を心の中で反面教師とし、上手く先輩の力を借りていきましょう。

■後輩の育成

後輩の育成は比較的簡単です。自分が嫌だった先輩のしていたことをしなければいいのです。とはいえ、新人から、中堅保育士の過程をどう過ごしてきたかで心の持ちようは変わってきます。子どもの心を最優先に考えながら日々を過ごしている保育士はきっと後輩の育成も上手に行えることだと思います。

■無理をしない事

上記にもありますが、苦労して取得した国家資格であり、尊い保育士という職種を諦めてしまうのは5年未満が多くなっています。石の上にも3年という言葉がありますが、私は3年耐えて保育士を諦めてしまうぐらいならば、1年ずつ3つの園で働いてみる事をお勧めします。民間や私立の園は本当に賃金も雇用形態も就業時間も様々です。自分に合う園が必ずあるはずですし、何よりも保育士不足が叫ばれている中、一人ひとりの戦力が貴重なのです。無理をして体や心の健康が損なわれないようにしましょう。

まとめ

  • ○民間・私立には長年在籍するベテラン保育士がいる
  • ○挨拶は徹底的に行う
  • ○自己主張は相手の様子を見ながら適度に
  • ○無理をして心や体の健康を損なわないように
  • ○色々な園で働いてみて自分に合う園を見つけよう