トイレトレーニングのポイント
- 2021.03.31
- お役立ち情報
「まだオムツが取れないんだけど…」と保護者から相談を受けることもしばしば。どうしたらスムーズにトイレトレーニングがうまくいくのか、保護者の不安を拭うにはどうすればいいのか、ポイントをチェックしましょう!
子ども達がおむつを卒業し、トイレで排泄できるようにするための「トイレトレーニング」。今回はトイレトレーニングのポイントをご紹介します。
始めるタイミング
トイレトレーニングを始めるのは、一般的には2歳~3歳ごろだと言われています。ただ膀胱や大脳の発達には個人差があるので、一概には言えません。もしおむつをチェックするたびに濡れているようでしたら、まだ膀胱の発達は弱い状態です。
目安として2~3時間くらいおしっこの間隔があくようになったら、始めどきと考えましょう。
【準備その1】保護者との協力
トイレトレーニングにおいて保護者とのコミュニケーションはとても重要です。
一緒に併走する忍耐力が必要なうえ、子どもに費やす時間だけでなく洗濯物や着替えの回数も増えていきます。引っ越ししたばかりでバタバタしていたり、第2子の出産が控えていたりするような、家庭が忙しくてトレーニングが中断してしまう可能性がある時は提案するのを避けたほうがよいでしょう。
また園でのトイレトレーニングの進み具合に応じて、ご家庭で補助便座を用意してもらったり、休日にパンツで過ごしてもらったりするなども必要になってきます。園ではどのようなトレーニング方法か、家庭ではどのような取り組みをして欲しいかを事前にキチンと話し合い、お互いに理解を深めていきましょう。
【準備その2】導入
まずは子どもたちにトイレに興味を持ってもらいましょう。方法として特に効果的なのが、トイレ絵本の読み聞かせです。
2~3歳の時期はイヤイヤ期も重なり、自分でなんでもしたくなります。ここで絵本を活用して「トイレができた」ことが凄いことなんだと思ってもらえれば、子どもたちも自然と興味が湧いてくるでしょう。
まずは慣れてもらう
まずはトイレに慣れることからスタートです。
トイレは子どもにとって未知の場所なので、怖がる子もいます。子どもにとってトイレが楽しい場所になるように工夫をしてみてください。壁にカラフルな装飾やキャラクターを配置したり、ライトを普通より明るくして、入りやすい空気を作るとよいでしょう。他にも歌を一緒に歌いながら入るのもおすすめです。
トイレに座ることができたら、たくさん褒めて気分を盛り上げましょう!
時間の区切りを見て根気よく誘う
毎日意識して見ていると、子どもたちの排泄の間隔が把握できるようになります。その時間を見ながら間隔を計り、おしっこが出るであろうタイミングでトイレに誘います。
初めはタイミングが合わなくても、根気よく継続していきましょう。だんだんとトイレで出ることが増えていきます。そして成功した時に一緒に喜んであげると、子どもたちも自信がついて、よりトイレトレーニングが進んでいきます。
特にお散歩前や昼食前、午睡前や午睡後など、活動の区切りに必ずトイレに誘うようにするととても効果的です。トイレの間隔は、チェック表があると職員たちの共有もより効率的になります。
トレーニングパンツへ移行
トイレで排泄が出来ることが増えたら、トレーニングパンツへ移行します。
もし完璧ではなくても、午前中に1回、午後に1回程度おむつに出てしまうくらいでしたら、パンツにしてよいでしょう。その子にもよりますが、パンツに変えたとたんに、ガマンできるようになる子もいます。
トレーニングパンツにすると、パンツが濡れて気持ち悪いという感覚が分かるようになり、いよいよトイレトレーニングが完了へと近づきます。
子どものタイミングを待つ
「おしっこに行きたい時は教えて」と子どもに話をして、保育士はあえてトイレに誘いません。ここでも忍耐力が必要になります。
トイレに間に合わないなどの失敗もあると思いますが、子どもたちもじょじょに先生に伝えるタイミングやトイレに行くタイミングが分かっていきます。
自分で排泄を伝え、トイレに行けるようになったらトイレトレーニングは完了です。