寝かしつけのポイント

2021.03.31
お役立ち情報
寝かしつけのポイント

「寝る子は育つ」なんて言いますが、子ども達はいつもすんなり寝てくれるわけではありません。子ども達の健やかな成長のためにも、睡眠へのスムーズな誘導方法を学びましょう!

お昼寝の時間なのになかなか寝てくれない……。保育士をしているとよくありますよね。

今回はスムーズに寝かしつけができるポイントをご紹介します。大切なのは子ども達の五感をフル活用して「安心感」を与えることです。

 

大切な事前準備

室内は快適な空間か?

環境作りが寝かしつけではとても重要になります。

エアコンやすきま風で子どもたちが寒くないか、もしくは逆に暑くないか。また室内は明るすぎたり暗すぎたりしないか、周りの音はうるさくないかなど。子どもたちにとっての快適で寝やすい空間になっていることを確認しましょう。

 

タイミングは適切か?

お昼寝の直前まで元気に遊んでいたり、内容の強い絵本や映像などを見せてしまうと、子どもたちも覚醒しているのでなかなか寝ることができません。子どもたちが入眠に向けて行動しやすいよう、保育士はお昼寝の時間を先読みした上で保育を行っていきましょう。

 

導入を活用しているか

子どもたちをお昼寝に向けてじょじょにクールダウンできるよう、導入として絵本の読み聞かせや、素話を使うのが効果的です。穏やかな声を意識して子どもたちを落ち着かせていきましょう。

そしてこれらの導入が、習慣として定着しているかも重要です。いつもと違う流れに子どもたちは違和感を覚えます。照明を落として、カーテンを閉めるなどの行動も一緒ですが、「これ」をしたら「お昼寝の時間」だと子どもたちに認識してもらえることが、寝かしつけでは大切な要素となります。

 

隣同士の相性は良いか

子どもたちの中には、小さい音でも敏感に反応して起きてしまう子もいれば、逆に寝相や寝ぐずりがひどい子もいます。集団で寝る場所においては、ひとりひとりの個性を把握した上で、寝る並びなども意識しておくことが重要です。入園した早めの段階で、ある程度特徴を見極めておくことができたらベストです。

 

 

寝かしつけに効果的な方法

背中トントン

1番オーソドックスで、かつ多くの子に効果的な方法です。それぞれ好きな部位やリズムが違うので、その子に合わせてチューニングをしていきましょう。基本的には「自分」か「子ども」のどちらかの心拍数に合わせるのがおすすめです。

その子に合わせたお気に入りのトントンを知っておくと寝かしつけがスムーズになります。先生同士で情報を共有して、夏頃までには全員のポイントを把握できると良いでしょう。

 

やさしくなでる

子どもたちはソフトなボディタッチに安心感を覚えます。なでる場所は、頭やお腹、耳やおでこなど、子どもが喜ぶ場所ならどこでも大丈夫です。

またそれでも寝つきが悪い子には、マッサージも取り入れてみましょう。心身ともにリラックスした気分になるので、より効果的な睡眠導入となります。マッサージは、手足を付け根から先に向かってやさしくなでおろしたり、肩をほぐしてあげるのが簡単です。他にも眉間をそっとなぞるのも、効果的でおすすめです。

眠らないからといって、焦ってしまうのは禁物。保育士の焦りは子どもに伝わってしまうので、焦らずに気長に待つことを意識しましょう。

 

子守唄やオルゴール

優しく音楽を流すのも効果的です。おだやかでやさしい声や音色は子どもたちの気持ちを落ち着かせてくれます。また定着をさせると、子どもたちはいつの間にか「この曲を聞いたら眠くなる」という習慣を身につけてくれます。

注意点として、言語能力が発達すると歌詞に興味を持ってしまい、かえって脳を覚醒させてしまうことがあります。そのため珍しい曲を選ぶよりも、慣れ親しんだ定番の曲や、ハミングなどで対応することがおすすめです。

 

おくるみ

おくるみは包まれている安心感から、睡眠を促すのにとても効果的なアイテムです。特にお気に入りのおくるみや毛布がある子どもの場合は、保護者に協力してもらい、自宅から持ってきてもらうのも良いでしょう。

おくるみのように保護者との情報交換によって発覚する寝かしつけのコツもあるので、困った時は保護者にもヒアリングしてみることをおすすめします。

 

抱っこやおんぶ紐

色々手を尽くしても寝ない場合は、思い切って抱っこやおんぶ紐をして歩きまわってみましょう。コツとしては、ゆったりと同じコースを歩きまわるのがおすすめです。色々な場所に行ってしまうと、新たな刺激に子どもたちが反応して、ますます眠れなくなってしまいます。単調な揺れと同じ景色で眠気を誘ってみましょう。

寝かしつけに成功した際は、ベッドに下ろす瞬間に注意です。抱っこする前と後で、感じる温度にギャップがないように、あらかじめおくるみなどを使用して暖めておくとスムーズに移動を成功させることができます。

 

 

まとめ

寝かしつけのポイントをご紹介しました。

寝かしつけは子どもたちに「寝てもいい」という安心感を与えることが最も大切です。寝やすい環境は子どもによって十人十色ですので、ポイントを抑えつつも、ひとりひとりにあった方法を試しながら探っていきましょう。