【年齢別】絵本の選び方★
- 2021.03.31
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子どものころに読んだ絵本って、大きくなっても覚えているもの。子どもたちの成長を陰ながら支えてくれるおすすめの絵本を、子どもの年齢に合わせてご紹介します!
子どもたちにとって、1番主要なメディアといえば絵本。でも年齢によって、合う絵本というのは異なってきます。今回は年齢に合わせた絵本の選び方をご紹介します。
0歳児
0歳児はまだ十分に視力が発達しておらず、ハッキリと目が見えていません。そのため赤・青・黄などのわかりやすい色使いのもの、まる、ぐるぐる、しましまなどのシンプルなかたちで描かれているものがおすすめです。
また聴力や触覚を刺激するものも効果的です。「いないいないばあ」などのわかりやすいフレーズの絵本や、ざらざら、ふわふわなど手を使って触る感覚を味わえるしかけ絵本などは、まだものが見えない子どもでも楽しむことができます。
0歳児は、絵本の扱いがまだわからないため、小さくてつかみやすく、素材は丈夫なボードブック型がおすすめです。
1歳児
1歳児は「食べ物」「乗り物」「動物」など、身の回りにあるものを描いた絵本がおすすめです。
いつも関わっているものが描かれた絵本は、「ものへの認識」に役立ちます。「これ、いっしょ!」と子どもが教えてくれることもあり、日常のコミュニケーションにもなるでしょう。特に食べ物は、離乳食からだんだん普通食に移行してきて、興味・関心が出てくるちょうどいいタイミングでもあります。
また1歳半くらいになれば、少し起承転結のあるストーリー絵本を選んでみてもいい時期でしょう。
2歳児
日常の生活体験を積み重ね、できることも徐々に増えてくる2歳。この時期には、毎日の生活に関わるものや生活習慣を題材にした絵本がおすすめです。
ごはん、睡眠、着替え、おむつやうんちなどの生活習慣や、お散歩、遊びなど。自分が目にするものや、経験していることが描かれていると、興味を示しやすいでしょう。言葉の爆発期とも言われ、たくさんの言葉を覚える時期でもあるので、言葉の響きやリズムを楽しめる内容もおすすめです。
また物語への理解も少しずつ深まります。ちょうどイヤイヤ期に突入する時期でもあるので、主人公に感情移入できるような内容の絵本にして、失敗や成功を疑似体験してもらうと良いでしょう。
3歳児
いわゆるロングセラーの絵本が楽しめるようになってきます。
「シンプル」「分かりやすい」に加えて「繰り返しが楽しめること」がポイントになります。同じフレーズを繰り返す「おおきなかぶ」や「てぶくろ」などはその代表です。耳で聞くことのできる物語は、言葉からイメージを膨らませやすく、子どもたちも安心して作品の世界に浸ることができます。言葉の響きやリズム・韻などの面白さが味わえる詩やわらべうたの絵本も、この時期の子どもたちにはおすすめです。
また3歳児は、園での生活にも徐々に社会性が生まれてくる頃です。友だちや季節の行事、誕生日など、保育園や幼稚園での生活を描いた絵本なども、共感をしやすいでしょう。
4歳児
4歳児はやんちゃざかり。自分のようにやんちゃな主人公が活躍する冒険物語がおすすめです。ワクワクしながらそのスリルを楽しんでくれるでしょう。
それと同時に、譲り合いや生活マナーについて描かれた絵本を読むことが大切です。友だちとの貸し借りやけんかなど、「遊ぶこと」と「ルール」の両面をバランスよく知ることで、より社会への理解が深まります。また文字や数字に興味を持ってくるのもこの時期です。絵本だけでなく、図鑑なども活用して、知的好奇心を育みましょう。
4歳時は子どもの好みもはっきりしてきて、絵本選びが少し難しくなってきます。個々で好みにバラツキが出てしまうため、迷った時には「いっすんぼうし」や「スーホのしろいうま」などのロングセラーを選ぶと良いでしょう。
5〜6歳児
小学校入学を控えた5〜6歳にもなると、いよいよ複雑で長いストーリーの絵本でも楽しむことができます。文章だけでもイメージを膨らませられるように、長い童話にもチャレンジしてみましょう。「エルマーのぼうけん」や、「いやいやえん」もこの頃からがおすすめです。
他にも、漢字が使用されている絵本や、ビジュアルを制限して想像力を広げるモノクロ絵本なども、挿絵のない本を読んでもらうための入り口としても活用できます。同時に科学や歴史、文化などにも興味を持ち始めるのもこの頃です。宇宙や天体、歴史や異文化ものに触れることで、「学ぶ楽しさ」への入り口にもつながっていきます。