安全にお散歩を行うコツ
- 2021.03.05
- お役立ち情報
園外活動やお散歩といった名目で園外に出かける事も多い保育園。乳児であればお散歩カーに乗ったり、幼児であれば列になって歩いたり。そんなお散歩ですが、気を付けなければならない事もたくさんあります!
今回は安全なお散歩についてお伝えしていきます!
■お散歩に潜む危険
・車
何といっても、これが一番大きな危険です。こちらが交通ルールを守っているからと言って事故に合わないという事ではありません。ながら運転やよそ見運転、飲酒運転など、ドライバーの過失によって事故に合うケースもあります。
◎対処法
┗出来るだけ車通りの少ないコースを選ぶ
┗車道と歩道が分かれており、歩道の幅が広いコースを選ぶ
┗常に前後左右の安全確認をする
等がありますが、完全に防げるわけではありません。
・不審者
これも中々防ぎようが無いですが、子どもの連れ去りや保育士に対する暴力や暴言なども危険の一つです。特に女性保育士のみで引率する場合は、相手も攻撃しやすい状態にあるので、周囲への注意が必要です。
◎対処法
┗人通りが少ないところは避ける
┗お店など人が常駐している場所を把握しておく
・虫(毒性を持つもの)
お散歩となると、自然との触れ合いが一つの狙いになるケースは多いかと思います。
しかし、蜂やムカデ、マムシなど、危険な生物が潜んでいるのが「自然」です。ましてや、子どもたちがその危険を理解していないと、自ら近づく事もあるのでしっかりと様子を見ておかなければなりません。
特に蜂に関しては、子どもが刺されたという事例が毎年のように上がっています。
小さな蜂でもそこの子体質によっては命の危険にさらされてしまうケースもあるので、保育者が危険を察知する事が必要です。
◎対処法
┗子どもだけで草むらや背の高い草が生えているところには行かせない
┗子どもが自然と関わろうとする前に保育者が周辺を確認しておく
┗万が一刺された、噛まれた時の対処法を園で確認しておく
・怪我
折角の楽しいお散歩が思わぬ怪我によって、嫌な思い出となってしまう事もあります。
私もお散歩中に経験のある事ですが、溝に落ちるという怪我が子どもは非常に多いです。周りに気を取られて落ちたり、飛んで渡ろうとして落ちるなどのケースがあり、非常に痛々しい擦り傷が残ります。
溝が深いところはグレーチングなどの落下防止をしていると思いますが、浅い溝はそのままにしている事が多いので、注意が必要です。
◎対処法
┗溝がある場所では常に声かけをする
┗消毒や絆創膏など処置が出来るものを携帯していく
以上のように危険の回避について述べてきましたが、それだけでは楽しいお散歩にはなりません。
■下見をしよう!
危険を回避する、理解するためにも下見は必要です。子どもの歩く速度を考えてコースを決め、時間設定もしておきます。
また、どこに身近な自然があるのか、自然に触れ合える環境があるのかを把握しておく事も大切です。
■楽しいお散歩にするために
年齢によって大きく異なりますが、年齢が小さければ小さいほど、保育者の言葉や表情などがとても重要になってきます。
身近な大人が『きれいだね』『すごいねえ』と感動したり『どうしてかな?』と関心を寄せる事で子どもも同じように感じるようになってきます。
年齢が上がれば、自分で散策したり気付いたり発見したりすることを楽しむようになるので、図鑑を持っていくなどして疑問を抱いた時に自分で調べる事が出来れば、学習意欲が高まります。また、時間設定も大切です。
長すぎる散歩は子どもの集中力を低下させ、関心を持てないどころか不注意による事故や怪我にもつながります。
まとめ
■散歩の危険は…
車、不審者、虫、怪我にあります。対処法を園でよく話し合いましょう。
■下見は大切…
危険を把握しておくだけでなく、時間設定や関心を持てる自然がどこにあるのかを知りましょう。
■年齢によって違いますが…
狙いをはっきりさせて、その散歩で子どもに何を感じて欲しいのか、何に気付いてほしいのかを明確にさせておきましょう