上手な写真の撮り方

2021.04.03
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上手な写真の撮り方

行事の写真係は苦手!という保育士さんもいると思います。保護者が見るから緊張してしまう気持ちはすごくわかります。「写真を通して、保護者が何を知りたいか」を考えれば、写真撮影も怖くないですよ。

保育士は日常の保育や行事の際に、子どもの写真を撮ることがあります。

写真販売用だったりアルバム作成用だったりしますが、せっかく撮るなら上手に撮りたいですよね。

写真を撮る能力は二の次にされがちですが、コツをつかんで上手になれば立派なアピールポイントにもなります!
今回は写真の見栄えが良くなる、ちょっとした撮り方のコツをご紹介します。

そもそもどんな写真を撮るべきか

保育園で撮った写真は、主に子どもの保護者が見ます。
では保護者はいったいどんな写真を求めているのでしょうか?

保護者が一番知りたいのは「ふだんの保育園の様子」です。

友達と仲良く遊んでいる姿や、集団で行動している姿、行事やイベントに取り組んでいる姿、お絵描きや工作などの作業をしている姿など。
ふだんは見れない保育園での子どもの様子を垣間見れるのが写真の魅力です。

これを念頭においておくと、自然と写真のイメージも湧いてくるでしょう。

 

上手な写真の撮り方

子どもの目線で撮る

魅力的な写真を撮るために、子どもと同じ目線から撮影をしてみましょう。

地面との距離感に臨場感があり、子どもの世界観を感じながら撮影することができます。
背景の空や風景もよく映り、生き生きした写真に仕上がります。

 

おすすめは順光か斜光

光は写真にとって、とても重要です。

まず室内の蛍光灯のような人工的な光の当たる場所ではなく、なるべく自然光を活かして撮影をするのがおすすめです。
仕上がりがナチュラルになるので、室内で撮る時もなるべく自然光が差し込んだ場所を意識しましょう。

おすすめの光の向きは、順光と斜光です。

順光は正面から光が当たっている状態、斜光は正面よりやや斜めから光が当たっている状態のことです。

逆光はドラマチックに演出したり、幻想的な雰囲気を出すのには良いですが、子どもの写真としては相性が良くありません。
順光と斜光は明るい表情が撮れて、かつ自然な仕上がりになるので、失敗の少ない光の向きといえます。

 

自然な姿を捉える

みんなでカメラを向いて笑ったり、ピースしたりする写真場かりが良いとは限りません。

カメラを気にせずめいいっぱい友だちと遊んでいたり、集中して真剣に何かに打ち込んでいる表情もまた魅力的な写真といえるでしょう。

特に友だちと一緒にいる姿は、自宅では見ることのできない子どもの社交性を垣間見ることができます。
撮る時は2〜3人くらいで集まっている時がバランスもよく、それぞれの個性も写真に反映されやすいので効率も良いです。

撮る時は、何をしているかがわかりやすいように、全身が見えるショットにしましょう。

 

コミュニケーションを取りながら撮影する

子どもをきちんとカメラの枠に収めたい場合は、コミュニケーションを取りながら撮影するのがおすすめです。

こちらから「それなぁ〜に?」と質問を投げて、「〇〇だよ〜」と答えてくれた瞬間にシャッターを押します。

最初は難しいかもしれませんが、話しながらシャッターを押すのに慣れてくると、子どもの良い表情をベストなタイミングと構図で撮影することができます。

特にだるまさんがころんだは、とても有効でおすすめです。
「だ〜る〜ま〜さんが〜ころんだ!」で振り向いた瞬間に写真を撮ると、笑っている表情や、動かないように頑張っている姿など、躍動感のあるショットが撮れます。

 

保護者は保育士目線の写真が欲しい

意外かもしれませんが、保護者にアンケートを取ると、プロのカメラマンの写真よりも、保育士の撮ってくれた写真の方が好きという意見が多くあります。

完成されたものではなくても、ふだんから子どもと接している保育士目線の写真は、言葉では表せない魅力が詰まっています。

ここに保護者の求めている本質があるのではないでしょうか?
コツを押さえて、ぜひ保護者に喜んでもらえるような素敵な写真を撮ってみてください。