職務経歴書を書く時のコツ

2021.04.03
転職マニュアル
職務経歴書を書く時のコツ

職務経歴書に、自分の実績ばかりをアピールしていませんか?「受かる職務経歴書」とはどんなものか、一緒に考えてみましょう!

職務経歴書とは

職務経歴書は新卒の就職活動では必要ないので、その存在自体を知らない方もいるでしょう。

職務経歴書は履歴書にある「職歴」の部分をさらに深堀りし、業務経験や知識、スキルなどを示して自分をアピールする、いわば「自分の魅力を伝えるプレゼン資料」です。

職歴はもちろんのこと、どのような考え方で仕事に取り組んできたのか、経験を活かして今後どのように活躍していきたいかなどを、採用担当にアピールします。

 

書き方の基本

学校を卒業してからどのような経歴を積んできたのか、一目見てわかるようにまとめます。

履歴書と同様に、保育園や事業所名は省略せずに正式名称を記載しましょう。

また所属期間は入社から退社までをまとめて、「〇〇年〇〇月~〇〇年〇〇月」のように書きます。

 

職務経歴書の主な書き方は「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」の3つです。

最も一般的な書き方が編年体形式です。
職歴のように時系列に沿ってキャリアを記入します。
転職の少ない方や、職務が同じ場合に効果的です。

逆編年体形式は読んで字のごとく、直近の職歴から過去にさかのぼって記入していく形式です。
転職回数が多い方や、直近のキャリアが長い方におすすめです。

キャリア形式は、業務内容ごとに職務経歴を分けていく形式です。
主任保育士や専門リーダーなどの役職についている場合や、自分が努力して成果の出た業務を強調したい場合におすすめです。
また異業種から保育士に転職した場合にも便利です。

採用者が見ているポイント

見やすいレイアウト

職務履歴書は、書類の内容よりもまず見やすさが重要です。

見やすさとは、ただきれいということではなく、社会人にとって必要な「相手に情報をうまく伝える力」と言い換えることもできます。

忙しい採用担当者にとって、一つひとつ職務経歴書に目を通すのはとても大変な作業です。

相手のことを思って見やすく・わかりやすくまとめる工夫をすることは、相手からの印象が良くなります。

箇条書きを使ったり、こまめに改行したり、各項目ごとに見出しをつけてまとめておくのがおすすめです。
他にも強調したい部分にかぎかっこを使ったり、枠線を使用したりなどの工夫も有効です。

 

どんな経験をしてきたか?

いつ、どこで、どんなことをしてきたか?
またどんな能力を持っているのか?

採用者は、応募者が今までどんな経験を積んでいたかに関心があります。

例えば保育の現場は多岐にわたり、認可保育園・認証園・託児所・企業内保育所・病児保育など、施設によって業務内容や園児の年齢も変わります。

どのような施設で、どのくらいの範囲の業務内容を、そしてどんな子どもたちと接してきたのかを伝えましょう。
園児数や従業員数も記入しておくと、園の規模感などのイメージが浮かびやすくなります。

 

また自分の経験や実績を伝える際は、結果だけではなく「自分なりに工夫をしたプロセス」をうまく盛り込むと、職務経歴にメリハリが生まれます。

「〇〇という仕事を任されて、●●に苦戦しましたが、◇◇のような工夫をして◆◆のような結果を出せました」

このように書いておくと、採用者は応募者の仕事に対する「思考のプロセスや意図」を汲み取ることができます。

自ら考えて課題を解決したという経験は、採用側への大きなアピールポイントになるでしょう。

採用担当者がイメージしやすいアピールを

採用担当者は応募者の経験を知った上で、最終的に「園にとってプラスになってくれる人材かどうか」を判断します。

採用担当者に「うちにの園に合いそうだ」「活躍してくれそうだ」というイメージを持ってもらうことが、転職活動における最大のポイントといえます。

応募先の園のホームページにある「理念・保育方針」や、募集要項に書かれている「求める人材」などから、応募先の採用担当者がどのような人を求めているのかを考えましょう。
その上で自分の経験や実績と照らし合わせて、保育園のニーズと一致する部分を探しましょう。

 

「わたしには〇〇という経験があります。◇◇という教育方針を持つこちらの園では、経験を生かして△△のようなことができます」

このように伝えることができれば、合格をぐっと引き寄せることができるでしょう。

一生懸命やってきた人ほど、そのまま過去の実績ばかりをアピールしてしまいがちです。
あくまでも採用側のニーズを満たしていることが条件だということを、忘れないようにしましょう。